2009年07月02日

毎年6月開催の故郷公演が22日郡山、23日須賀川であり、大勢のお客様方に支えられ、両会場とも無事に終了する事が出来ました。今回の演目は野口英世の母をテーマにした『野口シカ物語』。英世とシカの愛情あふれるシーンではお客様の中で泣いておられる方がいらっしゃり、落語会後の宴席で各テーブルを回ると『良かったですよ!』という声が多数ありました。そして『また来年も来るよ!』との嬉しいお言葉!ホント有難いですね。今回の落語会で面白い話がひとつ。落語のタイトル『野口シカ物語』を全部カタカナで『ノロシカ物語』と読んだ方がいらっしゃったようで大爆笑!『そうかぁー、タイトルの前に「野口英世の母」と入れないとダメなんだなぁーという事がよく分かりました。県外で演じる時は尚更ですね。以前『野口英世伝』を県外で演じた時にお客様から『あの野口英男の噺良かったですよ』と言われた事があり、『英世じゃなく英男と思っている人もいるんだぁー』と驚いた事があります。気をつけなくてはいけませんね。
そして29日は東京での年に3回開催の『桂幸丸の会』。こちらも超満員の大盛況でご機嫌でした。演目は古典の『干物箱』、創作が『ユネスコ世界遺産出前講座 ドキュメンタリー』の2席。創作の噺の方は、今月の13日にお伺いした埼玉県の某小学校で行われた世界遺産講座のドキュメントもの。かなりの笑いでこちらもビックリ!嘘は余り入っていませんので(そりゃぁ多少嘘も入れないと落語になりませんからいくらかは入っていますが)、やっぱりホントの話はウケますね。以前演じた小学生との沖縄体験旅行のネタに続く第2弾のドキュメントものでした。
これからも意欲的に挑戦して参りますので乞うご期待!

2009年05月06日

4月中席(4/11〜4/20)の新宿末広亭、下席後半(4/26〜4/30)の浅草演芸ホールの夜の部のトリを務めさせて頂き、連日『幸丸流 野口シカ物語』を演じさせて頂きました。ご贔屓のお客様方にも大勢ご来場頂き、又感想などをお聞きし大変勉強になりました。いつものように寄席に行き、いつもと同じネタをやり、いつものようにお客様の反応が返ってくる。それはそれでいいのかも知れませんが、やはり「緊張感をもっての寄席出演」これが大事なんですね。と、分かってはいてもいつも逃げに行ってしまう(いつもと同じネタをやる)自分に反省です。先輩方も良く言います、『みんな勉強はしてるんだけど、新しいものを演じる時の緊張感からの逃避、昔演じたネタを引っ張り出して手直しをする苦労からの逃避、1度だけしか演じていないネタをそのままにしておく逃避など、結局いつも演じていて受けるネタをやるようになるからいけないんだな。「分かっちゃいるけど」ってやつだな』と。そこでどう前に進めるかどうかで落語家の明暗が分かれるんですね。大事な事です。
そして5月1日は故郷須賀川の牡丹園の園遊会に昨年に続いてお招き頂きました。昨年演じた『須賀川牡丹園物語』をもう1度まとめ直し、中身を膨らませて肉づけしての一席。結構緊張しましたがお客様方の反応も良く、無事に終了する事が出来ましてホッとしました。今回はお仕事前日の4月30日に須賀川に泊まらせて頂いたのですが、新幹線線路内に人が入り込んだとかで大幅な遅れが(約90分くらい)ありましたが何とか無事に須賀川に着け、今度は5/1のお仕事が終わって夜末広亭出演があったので東京に帰り東京駅から中央線快速に乗り新宿まで行こうとしたら神田駅手前で電車が10分間ストップ。人身事故があったらしく、慌てて地下鉄に乗り換え新宿まで。行きも帰りもテンヤワンヤでしたが(表現が古い?)最終的にはうまくいって良かった良かった、目出度し目出度しって感じでした。
世の中自分の思った通りにはうまくいかないという事を考えさせられ、反面、真面目に仕事をしていればちゃぁーんとうまくいくようにしてくれるものなんですねぇー。と、思った次第でございます。



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